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抹茶はすぐれもの、そして楽しい飲み物!

 私の住む京都府和束町は、宇治茶の主産地で、お茶の生産額が府内の半分近くを占めるというのが自慢の町です。

 子供の頃は、町で何かの行事があるごとに、♪和束良いとこ 煎茶の本場 色も香りも 味も良い♪という曲(和束音頭)が聞こえてきて、知らず知らずのうちに 和束は煎茶の町だという認識がしみ込んでいました。

 ところが最近、ある情報誌を見ていたら、和束町は“抹茶の生産量が日本一”と書かれていたので、びっくりしました。

 いつの間にか、和束町では、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)が多く生産されるようになり、今では日本一の生産量を誇るまでになっていたのです。

 私としては、このことは、これからのお茶づくりを考えて行くうえで、何らかの示唆を与えてくれているような気がしました。

 やはり、時代のニーズは、一つは抹茶の方向を向いているようです。

 そんなことで、今年は、京都なごみ園としても抹茶をつくることにし、「石うす挽き抹茶」という商品名で販売させていただくことになりました。

 そうしたら、たくさんの方から“甘味があって まろやかで美味しい”とご好評をいただくことができ、ある方からは、“これまで無農薬の抹茶をいくら探しても手に入らなかったのに、こんなに美味しい抹茶をつくってもらえて非常に嬉しい”と、喜びのお声をいただくことができました。
 私たちとしても、本当に有難いことと、感謝しています。

 お茶には、健康に良い成分がたくさん含まれています。そして、抹茶として飲む場合は、そのすべてを体内に取り入れることができます。

 一般的には、茶葉に含まれるカテキンやビタミンCなど水溶性の成分は35%程度で、残りは不溶性であると言われています。その不溶性の部分には、βカロチン(ビタミンA)やビタミンE、クロロフィル、タンパク質、食物繊維など優れた栄養素が多く含まれているのですが、通常の煎茶の飲み方では、これらをお茶ガラとして捨ててしまっています。
 これは、やはりもったいないことです。

 ところで、お茶の歴史を見てみると、茶葉のすべてを“飲む”飲み方が意外と古い歴史をもっていることがわかります。

 まず、世界最初のお茶の専門書である、中国の陸羽が書いた『茶経』(760年頃、唐の時代)という書物では、最も薬効のあるお茶の飲み方として磚茶(だんちゃ)が紹介されています。

 磚茶とは、お茶の葉を蒸してつき固め、丸めて天日で乾燥させてつくったお茶です。飲む時は、それを火にあぶって砕き、薬研で粉末にし、お湯を注いで飲んだようです。
 これは、まさしく“すべてを飲むお茶”で、抹茶の前身と言えるものでした。

 わが国においては、お茶の導入と普及に最も貢献されたのは栄西禅師でした。

 栄西禅師が鎌倉時代の初めごろ(1191年)に宋から帰国し、そこで学んできたお茶の栽培法や飲み方などを伝えたことが、その後の日本でのお茶文化の発展の基礎となっています。

 その著書『喫茶養生記』(1211年)では、「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」とその薬効がきわめて優れたものであることが述べられています。
 そして、ここで紹介されたお茶の飲み方は抹茶方式でした。

 わが国では、この抹茶方式の飲み方が、その後に茶の湯の文化として発展していくわけですが、健康に良い飲み方という面でも、それは素晴らしいことであったと言えると思います。

 ただ、作法が高尚であることや、抹茶が高価なものであること、その他さまざまな理由で、一般にはあまり普及してこなかったと言えると思います。
 しかし、もう一度原点に帰って、茶葉のすべてを“飲む”飲み方の優れた方法として、この抹茶方式にもっと光をあてていくことは、すごく大切なことであると思います。
 
 今年(2010年)の春に、妻典子の10数年来の念願であった「里山の家」が完成しました。それは、和束町別所の小高い丘の上にたつ小さな木の家で、京都なごみ園の自然農のお茶畑や田んぼを見渡せる緑豊かな場所にあります。

 交通の面では少し不便ですが、ここに少しずつ、お客様が来てくださるようになってきました。

 そこで、来ていただいたみなさんには、可能なかぎりお茶三昧をしていただくようにしていますが、最近では、煎茶やほうじ茶などと並んで、抹茶も飲んでいただくようになってきました。

 その時、普通は、妻か私が抹茶を点ててお出しするのですが、二人ともまったくの素人であるため、本当に適当なやりかたで、“なんちゃってまっちゃです”なんて言いながらお出ししています。

 ところが、お客様のなかには、作法を習われたことのある方がけっこう多くおられ、そういう時には、いろいろ教えていただいたりしています。

 そして、場合によっては、お客様にお願いして、抹茶を点てていただきます。

 ある時、いっしょに来られた方のなかに、一度も点てたことのない方がおられ、その方にも初体験として点てていただくことになりました。

 そうすると、なかなか思うように茶筅を動かせなかったり、お湯が飛び出したりと、少しトラブルも起こりましたが、それがすごく楽しくて、みんなでワイワイ盛り上がりながらのお茶会となりました。

 それを見ながら、私は、こういう風に、もっとみんなが遊び感覚で、楽しく抹茶を点てて飲めるようになるといいなと、つくづく思いました。

 良く考えてみれば、正式な道具がなくても、茶筅(千円くらいで買える)さえあれば、後はいろんな代用品で抹茶を飲むことができます。

 茶の湯の文化として育まれてきた作法や形式の素晴らしさを否定したり、軽視したりするつもりはありませんが、一方では、こういった気軽な楽しい飲み方がもっと普及するといいなと思います。

 京都なごみ園としても、そんなことを、様々な機会にお伝えしていければと思います。
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